アジア諸国の国家中枢人材養成プログラム

 名古屋大学は、アジアサテライトキャンパス学院を通して、博士の学位取得を希望するアジア諸国の政府幹部等に対し特別な博士課程プログラムを提供しています。サテライトキャンパスと本邦キャンパスとの連携によるハイブリッド型博士課程プログラムで、学生は長期に職場を離れることなく名大を通して専門分野の知識と経験を深め、博士の学位を取得することが可能になりました。

アジアサテライトキャンパス学院概観

教育の特徴

  • 指導教官やその他本邦キャンパスのスタッフによる密接な指導

  • 最先端の遠隔教育及び通信手段による定期的な授業

  • 自国内における学術的・技術的支援

  • 本邦キャンパスでの短期集中講義

  • 英語による指導、助言、文書

ダイナミックに進化するアジア地域のニーズに応えるデザイン

  • アジアサテライトキャンパス学院はアジア諸国の国家中枢人材養成プログラムを実施する為に構築されました。2020年現在、アジア地域に6つのサテライトキャンパスが設置され、名古屋大学の6つの研究科がサテライトキャンパスのテレビ会議システムでの講義、指導教員の現地への派遣、名古屋での集中講義による博士課程のプログラムを提供しています。

  • 現地に専任スタッフを配置し、ICTを活用することで、サテライトキャンパス学生と本邦キャンパスの間の重要な繋がりを形成しています。

  • アジア諸国の国家中枢人材養成プログラムの趣旨として、それぞれの国で指導的立場を目指す中堅までの政府官僚、専門家が対象になるプログラムです。

アジアサテライトキャンパス学院プログラムで取得できる学位

 

研究分野

取得出来る学位 修業年限

教育発達科学研究科

教育科学
心理発達科学

博士(教育学)博士(教育)
博士(心理学)
3年

法学研究科

法制度設計

博士(比較法学) 3年

医学系研究科

医療行政学

博士(医学) 4年

生命農学研究科

食品生産・農業開発

博士(農学) 3年

国際開発研究科

経済・社会開発

博士(国際開発学) 3年

環境学研究科  

環境問題・環境政策  

博士(環境学) 博士(地理学) 博士(経済学) 博士(法学) 3年

アジアサテライトキャンパス学院長あいさつ

アジアサテライトキャンパス学院は、初代磯田文雄学院長(任期2014年8月〜2021年3月)の強いリーダーシップの元、国家中枢人材養成事業を大きく発展させてきました。国際社会人ドクターコースとして、2014年からこれまでに、6キャンパス(カンボジア、モンゴル、ベトナム、ラオス、フィリピン、ウズベキスタン)で、6研究科(教育発達科学、法学、医学、生命農学、国際開発、環境学)が、政府機関・研究所、大学、国際研究機関から博士後期課程に多数の学生を受け入れてきました。この過程で、当初からオンラインによる教育・研究指導を実施してきており、その有用性と課題、また分野の特性に十分配慮した対面指導との組み合わせによる効果を実証してきました。

研究面では、アジアの研究者、教育者と共同で実施する研究指導によって、他の追随を許さない名大にしかできない質とオリジナリティーの高い研究成果が生まれること、またその成果が東海国立大学機構として取り組むことによって一層発展する可能性を示してきました。

具体的には、アジアとともに学び、アジアでなければできない、オリジナリティーの高い研究が進められてきました。本事業の学生は、入学前には、各国で、それぞれの社会の重要課題に取り組んでいて、極めて重要な情報と課題意識を蓄積した上で入学してきます。そのように地域に実在する課題を、アジアの研究者・学生とともに基礎科学の力で掘り起こし、その成果を国際学術雑誌に国際共同論文として発表することによって、グローバルな研究成果として、世界の研究者からアクセス可能な情報として発信する、他大学・研究所の追随を許さない役割を、本学サテライトキャンパス事業は担ってきています。これらの博士学位研究で取り組んだ研究課題は、修了直後からその課題解決に向けた新たな研究として、修了生と指導教員との間で進化し続けています。このように、本事業は、後期博士課程学生の育成を元に、新しい段階に入って発展しています。

こうした成果を踏まえ、本学サテライトキャンパスで学ぶ学生を対象とした、国際協力機構(JICA)、三菱UFJ国際財団、大垣共立銀行(OKB)、国際機関(東南アジア農業高等教育研究センター(SEARCA))、相手側政府、大学(フィリピン大学)などからの奨学金制度が整備されつつあります。このように、これまでに長い時間と多大な労力をかけて構築してきた信頼関係を土台とし、本学で学びたい関係と環境を一層整備していくことが非常に重要です。アジアサテライトキャンパス学院が、本学がアジアのハブとしての機能を一層強化し、その国際化に一層の貢献を果たすよう取り組んでいく所存ですので、ご指導、ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いします。
                  

 アジアサテライトキャンパス学院長
                                         山内 章








 

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